蓼科生活Vol.5 錦秋の蓼科
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「鹿島南蓼科ゴルフコース」駐車場付近から望む八ヶ岳連峰。山麓に錦の絨毯のような黄葉が広がる

八ヶ岳の中腹から麓へゆっくりと下りてくる蓼科の秋。
『蓼科高原チェルトの森』の紅葉は、まず標高1,400m付近の街区から色づきはじめ、
標高1,200mほどのエントラスまで徐々に下りてくる。
秋の深まりと共に、紅へ黄へ染まり行く錦秋の蓼科をご紹介しよう。

枝の先端から色づきはじめ、朝を迎える度に彩りを増していく落葉広葉樹

 八ヶ岳山麓に広がる雄大な森に包まれた『蓼科高原チェルトの森』別荘地内には、カラマツ、ヤマモミジ、ナナカマド、クリ、ナラ、シラカバ、カツラなど秋の彩りが美しい落葉樹が群生している。その中でいち早く色づきはじめるのはヤマモミジやナナカマド。冷たい風に触れる樹々から色づいていくので、紅葉がはじまった樹木を目で追えば風の通り道が見える。都会では味わえない新しい発見に心が弾む。

「鳴岩街区」沿道を彩るドウダンツツジ

赤と黄、別荘地内を彩る美しき紅葉の共演

 ヤマモミジやナナカマドは日一日と彩りを深め、やがて紅の衣装を纏ったかのような鮮烈な姿へ。街路沿いのドウダンツツジは深紅に染まり、シラカバの幹を鮮やかに浮かび上がらせている。
 そして10月も半ばを過ぎると、カツラ、ナラ、カラマツなどの黄葉が加わり、別荘地内には、橙(だいだい)、赤、黄が重なり合う総天然色の世界になる。

「鳴岩街区」へ向かうメインストリートを彩る紅葉。カラマツの黄葉の向こうに天狗岳を望む

 標高の高い蓼科高原の秋空の青さは深く濃く、紅葉とのコントラストは実に鮮烈。散歩中に思わず見入ってしまう美しさ。この日、この時にしか見られない、大自然が描き出す渾身の作品だ。

成層圏を彷彿とさせる濃い青空に映えるヤマモミジの紅葉。燃えんばかりの鮮やかさ

秋の深まりを告げるカラマツの黄葉

彩りに包まれた「鳴岩街区」より望む八ヶ岳

沿道に紅葉が連なる「柳川街区」メインストリート

 「鳴岩街区」のメインストリートから、錦繍の絨毯を敷き詰めたようなカラマツの黄葉を懐に抱く八ヶ岳連峰を望み、「流れ清水街区」「柳川街区」の街路沿いに彩りを楽しみながら「槻の池」へ向かえば、そこは視界を遮るもののない360°の大パノラマ。

湖面にカラマツの黄葉と青空を映し出す「槻の池」。北八ヶ岳の主峰・天狗岳が顔を覗かせている

 光を浴びて黄金色に輝くカラマツ林の向こうに頭を出す蓼科山、天狗岳をはじめとする北八ヶ岳。雄大な山並みはもちろん、空と、森と、水が織りなす透明感のある風景に魅了され、虜になる。ピンッと張り詰めた空気を震わすニジマスのライズの水音で、我に返る。

鏡のような水面に広がるニジマスのライズの波紋。カラマツの黄葉の向こうに蓼科山の頂が見える

視界の広い「槻の池」は絶好の撮影スポット。
カメラを持つ手に力が入る

「槻の池」湖畔は、別荘オーナーの散歩コースとして
 親しまれている

 錦秋の蓼科は、ただ、ただ美しく、心の奥底まで華やぎで満たしてくれる。森は、命を燃やし尽くすかのように輝きを放ち、やがて静寂の冬を迎える。
 めぐる季節のなかで、日一日と表情を変えていく蓼科高原。その彩りを肌で感じ、自然と共に生きる実感が湧いてくる。都会の日常を離れ、大自然の中に身を置く至福を、ぜひ秋の蓼科高原で味わっていただきたい。

「槻の池」より望む「鹿島南蓼科ゴルフコース」。フェアウェイのグリーン、カラマツの黄葉、青空のコントラストが美しい

紅葉に包まれ多彩な表情を見せる別荘地内の家並

阿弥陀岳の肩から月が上ると、間もなく空は満天の星に包み込まれる。秋の夜長も、楽しみは尽きない